こんにちは。とろいかです。
現在、心理カウンセラーとして様々な方々の相談事を一緒に考えること生業にしている、元システムエンジニアです。先人の知恵の結晶ともいうべき人の心のありようを考える心理学と、21世紀の最先端技術と枠組みともいえるITという武器を掛け合わせて、私たちにとってイチバン大切な自分の時間というものを少しでも取り戻したいと考えています。
今回は私たちが大好きな「他人の評価」がテーマです。
周りの人の評価、気になりますよね。FacebookやTwitterの投稿にイイねがいくつついたか気になりますよね?
私も気になります。人にどう思われるか? 嫌われたくない。無視されたくない等々、そんなことを毎日考えながらスマホに釘付けの毎日かと思います。
誰も持っているこの気持ち。
でも気を付けてください。他人の評価を気にしすぎると大切な時間がどんどんなくなっていきます。
そんなことをいってもやっぱり他人にどう思われるかは気になるよ。どうしたらいいの?
とろいか的には解決方法はこのふたつだと思っています。
- 誰かによく思われるために時間を使っている自分に気づくこと
- 自分の価値感を持つこと
気づいて、自分の価値観があれば自分の時間が取られない?
どういうこと?
ひとつずつ解説していきます。
誰かによく思われるために時間を使っている自分に気づくこと
会社の同僚の愚痴を聞いたり、家で子どもの宿題を見てあげたり、妻や夫のために料理を作ってあげたりと私たちは思っている以上に他人のために時間を使っています。もちろんどれもとっても大事なことです。でもそれがその人によく思われるために、嫌われないためにやっているのだとしたらキリがないですよということです。
どうしてこんなにも人の気持ち、世間が、親が、職場の同僚が、友達っていう他人の気持ちが気になるのか。
それは人間誰しも他者から認められたいという気持ち、承認欲求というものがあるからです。
承認欲求?それってそんなに大きなものなの?
とても大きいものです。この気持ちは、人が誰しも感じる、美味しいものが食べたい、もっと眠りたい、安全に暮らしたいというようなものと同じ全人類共通の欲求だからです。
昔の偉い心理学者でアブラハム・マズローという人がいます。
この人が人間の持つ欲求には5段階あるという話をしています。それがこの5つです。
- 第一段階:生理的欲求
- 生命維持のための根源的な欲求(食欲、睡眠欲など)
- 第二段階:安全の欲求
- 安全に暮らしたいという欲求
- 第三段階:社会的欲求と愛の欲求
- 自分がどこかに所属したい、人に愛されたいという欲求
- 第四段階:承認の欲求
- 周りの人から尊敬されたい、高い地位を得たいという欲求
- 第五段階:自己実現の欲求
- 自分の価値観の実現、より高見を目指したい欲求
これらの欲求は人間誰でも持っているものですよね。特に第一段階から第四段階まではこういうことって私たち毎日、それも1日に何回も頭の中をよぎっているものですよね。他人によく思われたい!という欲求はこの中でいうと「承認の欲求」にあたります。さらに社会的欲求、自分が社会の中で必要とされているという欲求も少し入っているかもしれません。5つの欲求の中の2つに関わる大きな欲求ですね。
そしてさらに「現代広告の心理技術101」というこちらも面白い本なんですが、この本の中でも人間誰しもが持つ欲求「生命の8つの躍動(LF8)」という考え方が示されています。その中で「社会的に認められたい」という欲求を人間が持つ普遍的な欲求とひとつとして書かれています。この本もとても面白い本です。人が動かされる仕組みが分かった気になりますし、実際にかなり現実の生活に応用できると思います。
生命の8つの躍動(LF8)
- 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。
- 食べ物、飲み物を味わいたい。
- 恐怖、痛み、危険を免れたい。
- 性的に交わりたい。
- 快適に暮らしたい。
- 他人に勝り、世の中に後れをとりたくない。
- 愛する人を気遣い、守りたい。
- 社会的に認められたい。
この中でいうと、最後の「社会的に認められたい」が該当しますね。つまり、他人に認められたい、よく思われたいという気持ちは誰しもが持っているとても大きなものということです。ついついそういう気持ちに流されてしまうし、その他者から承認されることがそのものが目的になってしまい、そのために自分の時間とエネルギーを使ってしまうということに人は陥りやすいということに気が付いている必要があります。
気が付くこととそれを辞めることができることは違います。
でも自分の状態に気が付いていることは自分の時間や行動をコントロールするようになるための第一歩ですし、気が付いていないとその習慣を辞めるというクエストの入り口に立つこともできないからです。なので、まずは気が付きましょう。
自分の価値感を持つこと
自分の価値観を持つなんていうと、すごく難しそうですし、大げさな感じがするでしょうか。
もちろん自分が生きていく上での指針だったり、自分の核になるような考え方、自分軸のようなものを内省して形にすることができればそれはそれに越したことはないですが、いきなりそんなことをやろうとしてもたぶん難しいと思います。
なのでこんな風に考えてみてください。
自分の価値観を持つこと = 自分が好きなこと、嫌いなことを知ること
要するに自分がどんなことが好きで、逆に何が嫌いだということを確認するということです。これを自分で知っているのと知らないでいるのとでは天と地ほどの差があります。
趣味、ポリシーといってもいいかもしれないですが、自分の好きなものや嫌いなものが分かると何が変わるでしょう?
例えば…、あなたが野球やサッカーといったスポーツが好きで、特定のチームが好きだというポリシーがあったとします。そうなればあなたは他のチームのことを無理に応援することがなくなります。好きなチームを応援することに時間やエネルギーを使うことができるので、相対的に他の人のために使う時間が減ります。自分が大事だと思うことに時間を使いましょう。
まとめ
今回は、他人からの評価を得ることを目的に行動するのを防ぐために、このふたつが大事なことだということを書きました。
- 誰かによく思われるために時間を使っている自分に気づくこと
- 自分の価値感を持つこと
を意識することで大切な自分の時間を守ることができるということを話しました。
もちろん社会の中で生きる私たちですから、全てを自分だけのために、自分の好きなことのために時間を使うことができるようになるわけではないですし、自分のコントロール外のこともあります。そのあたりは自分の時間を全て無くすゼロかすべてを取り返す100かでなく、少しでも100に近づける、自分で自分の時間をコントロールしていくという意識が大切なのではないかと思います。
今日も自分の時間を大切に。
ではでは。
コメント