こんにちは。とろいかです。
現在、心理カウンセラーとして様々な方々の相談事を一緒に考えること生業にしている、元システムエンジニアです。先人の知恵の結晶ともいうべき人の心のありようを考える心理学と、21世紀の最先端技術と枠組みともいえるITという武器を掛け合わせて、私たちにとってイチバン大切な自分の時間というものを少しでも取り戻したいと考えています。
今回は私たちが大好きな「ゲーム」がテーマです。
ゲーム、具体的に言うとNintendo Switchのようなテレビゲーム、スマホでできるスマホゲーム、ゲーミングPCのようなハイスペックなパソコンでやるパソコンゲームのようなコンピューターゲーム全般をさします。ひとりでやるゲームもありますし、今はオンラインで知っている人、知らない人と繋がって対戦したり、協力したりするゲームなどもたくさんありますよね。
ゲーム、楽しいですよね。私も大好きでした。
時間を忘れてプレイしてしまって、気が付いたら何時間も経っている、なんていう経験あるんじゃないでしょうか。
まさにそこが恐ろしいところです。
時間を忘れさせるほどに人を惹きつける魔物なんです。そして人の時間を際限なく奪っていく悪魔のような存在なんです。人のこころを虜にするコンピューター、まさに私のブログのテーマ「心理学×IT」を具現化したような存在ですね。そんなゲームという底なし沼に何も知らずに足を踏み入れるとそのまま飲み込まれてしまって、気が付いたら何日も何ヶ月も、下手すると何年も貴重な時間を失うことになるかもしれません。
じゃあどうすればいいのか?
まだ未だかつてゲームという世界に足を踏み入れたことがないという幸運な方がいらっしゃれば、ゲームなんてやらないというのが一番いいと思います。今までやっていないんですから、これからもやらなくても大丈夫だと思いますし。
問題は既にやっている人、なんなら結構な時間を既に費やしている人です。
どうすればいいか?結論から申し上げます。
自分がゲームを1日にどのくらいやっているのかを把握して記録する
え?それだけでいいの?って思いました?
そうです。まずはこれだけです。
具体的にどうやるのか。どうしてただ書くことで効果があるのか、順番に解説していきます。
自分がゲームを1日にどのくらいやっているのかを把握して記録する
まず現状を知りましょう。
場合によっては休日丸一日ゲームをしている人もいますし、電車に乗っている時間、乗り換えの待ち時間のようなスキマ時間にやっている人もいますよね。
スキマ時間とはいえ1回が10分でも合わせると毎日1時間になるとしたら、1ヶ月30日で30時間、1年間なら30時間×12ヶ月で360時間!24時間で割るとちょうど15日。1年で15日間寝ないでゲームをやっているのと同じ時間になります。
ゾッとしませんか?
それだけの時間を使うだけの価値がそのゲームにあると自信を持って言える人はなかなかいないんじゃないかなと思います。
これがどういう状態かというと、毎日毎日自分の時間をせっせと浪費することが習慣になっている状態と言えます。時間を浪費するという行動を繰り返している成果とも言えます。
まずどのくらいの時間をゲームに捧げているのか、貢いでいるのかを知りましょう。そしてそれを毎日記録しましょう。紙に書くだけでいいです。紙じゃなくてスマホのメモ機能を使ってもなんでもいいです。記録をして毎日眺めてみましょう。
これだけです。まずこれだけ。
改善しようとか、こんなにゲームやっていたらダメだとか、またゲームしてしまったと罪悪感を感じたりとか、そういうことをこの段階で考える必要はないです。とにかく記録しましょう。毎日です。
これからどうするにしてもまず今の状態が分からないとですよね。書いたものを見返しているとこんなことに気がつくかもしれません。
- こういう時にいつもゲームしているな
- この時はしなかったんだなとか
記録をして見返すことで、こんなことを考えるきっかけになります。その時にどんなことを思ったかなんていうことを一緒に書いてみてもいいです。
毎日の自分の生活を記録に書いて見返す…、実はこれって会社を休職している人が復職に向かう時によく使う「生活記録表」とそっくりです。生活記録表はもう少し書くことが多くて「起床・就寝時間」「食事時間」「その日の気分」「食欲」「感想」などをこんな風に書きます。
私たち心理職が復職支援をする際にこのような生活記録表をご本人に書いてもらって、一緒に見直すことによって、うつ病などで休職している本人のセルフモニタリング、セルフコントロールのための力を取り戻す助けになります。自分を知る、自分をコントロールする、どちらもゲーム依存を断ち切ることと関係がありそうですよね。
ゲーム依存?依存症ってこと?
そうなんです。ゲームを止められないということも、程度によっては立派な病気になります。
WHO(世界保健機関)による分類で、世界的に使用されているICD-11では「ゲーム症(障害)」が国際疾病として正式に採用されています。
ということで、ゲーム依存は程度によっては根性とか気合、正論だけではどうにもならないものなので、こういうツールを使って、少しでも自分の時間を取り戻していきましょう。
まとめ
今回は、とっても面白くてやめられないゲームという魔物から自分の時間を少しでも取り返すために、まずできることはこれ!ということで、
自分がゲームを1日にどのくらいやっているのかを把握して記録する
という対応方法を上げました。
まずやることはこれだけなんですが、これだけで完全に脱することができるというわけではありません。それだけゲームの魔力は強力です。ゲームだけに。でもまずはここから始めましょう。
実はゲームの闇は深いので、もっと書きたいことがあるのですが、今回はここまで。
今日も自分の時間を大切に。
ではでは。
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